海を見ながら暮らしたい
海辺暮らしの必須知識「塩害対策」
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塩害対策

憧れの海辺暮らしを手に入れたはずなのに、そこから1年もたたずに引っ越してしまう人が多いんです。その理由は他ならぬ「塩害」です。海風に乗ってやってくる潮の感じは、映像や画像からは絶対に伝わってこない部分なので、住んでみてびっくりする方も多いようです。

サビが出やすくなる

車や自転車、エアコンの室外機、給湯器、ポストなど、塩害でサビてしまうものって家の周りにいっぱいあります。新品ならしばらくサビないだろうと思って油断していると、わずか1〜2ヶ月で様子が変わってくることもあります。海沿いを歩いてみると、サビてしまったガードレールや住宅のポストなどがすぐ目に入るかもしれません。どんなに丈夫な金属でも、潮風に当たりっぱなしだとあっという間にサビついてしまうから怖いです。海辺を歩くと身体や髪の毛がすぐベタベタになってしまいますよね。そのぐらいの潮が常に家や車に吹き付けていることを想像すると、あっという間にサビが出てしまうというのも納得です。エアコンや給湯器などは塩害対策が施された仕様のものもありますが、潮風が当たるまま何もしなければやっぱり傷んでしまうものです。

ガラスの塩害もある

塩害といえば金属を思い浮かべるかもしれませんが、目立つ部分ではガラスの塩害も深刻なんです。風向きによってはほんのわずかな時間でガラスが真っ白になってしまうなど、見た目のインパクトはかなりのものです。風が強いと砂まで飛んでくるので、サッシを開けようとするとガリガリ擦れてしまうこともあります。雨が降ればある程度は流れてしまいますが、雨がかからない部分はどんどん汚くなっていく一方です。

「乾く前に洗う」が基本

塩害があるのはしょうがないとしても、塩害対策で被害を最小限におさえることはできます。
塩害対策の基本は「水で洗い流すこと」です。風が強かった日の翌日や台風が去った後などは、いつも以上にしっかりメンテナンスしておくことが大切です。サビが出そうな部分や庭の植物、車や自転車などにかかった潮が太陽に照らされてカラカラになる前に、たっぷりの水で洗い流しておきましょう。自転車などの移動できるものは、潮風が直接当たりにくい場所に保管するだけでもかなり違いますよ。海辺暮らしに塩害はつきものなので、住まいを探すときは海に面した部分がどうなっているかよく確認しておくことをおすすめします。塩害と聞くとちょっとためらってしまうかもしれませんが、上手な付き合い方を知っておけばそこまで恐れる必要はありません。